タクシードライバーに必要な「普通2種運転免許」

最終更新日 2021年3月9日

監修・著者 株式会社しごとウェブ 佐藤 哲津斗

タクシー運転手と言えば、乗客を乗せて目的地まで速やかにそして正確に届ける職業です。ですからイメージ的に運転が上手いと思う人は少なくないでしょう。でもタクシー運転手に求められるのは運転技術だけではありません

 

まずは資格が必要です。どんな資格が必要かというと、まずは「普通自動車第二種免許」です。ほとんどの成人の人は自動車免許を持っていると思いますが、おそらくその免許は自家用車を運転するための「普通自動車第一種免許」です。

 

第二種免許は道路交通法上の免許区分の一つで、タクシーのように旅客自動車を旅客運送の目的で運転する場合などに必要な運転免許証です。タクシー車両をもし道路で走らせるだけなら通常の一種免許で十分です。しかし旅客運送を伴う場合には二種免許が必要です。

 

タクシーに必要な免許の取得

 

第二種免許はだれでもいきなり取得できるものではありません。その資格を得るにはまず第一種免許を取得してから3年以上経たないといけません。ですからどんな早くても年齢が21歳以上でないと無理だということです。ちなみにもし免許取り消しが発生したとしたら、その間の期間は除かないといけません。

 

ですからもし1年免許を失っていたら、18歳で取得していたとしても22歳以上からの資格付与ということです。別の条件は視力です。視力が片目がそれぞれ0.5以上ある事、そして両目で0.8以上あることが必要です。そしてさらに深視力が2p以下であることも必要です。

 

深視力とは遠近感や立体感を感じる視力のことです。この視力があることで距離感が得られるので、空間把握が可能になります。深視力は病気がある場合などは矯正は難しいですが、別の理由であればメガネやコンタクトレンズで解消される場合もあるので、心配な人は眼科に相談すると良いです。

 

他に補聴器なしで、10メートルの距離で90ホンの警報器の音が聞こえるという聴力が必要です。また色彩能力や運動能力も必須です。

 

試験に合格するには

第二種免許には普通免許のように学科試験と技能試験があります。ようはペーパーテストと運転テストということですね。この二つに無事合格すれば、いくつかの講習をへて二種免許が交付されます。講習時間は第一種よりも長めになります。

 

学科試験ですが、応用の問題が多めで難易度は第一種よりも高めです。タクシーに特化しているわけではなく、バスに関する問題も出てくるので注意しましょう。ただ第一種免許に関連する基本的な知識が圧倒的に多いため、すでに第一種免許を取得するために勉強したのであればそれほど敷居は高くありません

 

100点満点で90点以上取ればOKです。一種免許は80点以上で合格なので少し難易度が高いわけです。技能試験の方は、鋭角での運転や縦列駐車、方向転換などに関しての運転技術が問われます。基本的な運転技術が高ければ問題ないでしょう。

 

合格点数は90点以上で、やはり第一種免許の80点以上という基準よりも高めの設定になっています。自分や自分の知り合いだけでなく、見ず知らずの他人を乗せてお金を取るわけですから、高い運転知識や運転技術が必要なのは当然のことです。

 

取得するための費用は

二種免許を取るには通常20万円以上の費用がかかってしまいます。この出費は痛いです。でも心配はいりません。タクシー会社に入社するには、別に第一種免許を持っていればOKです。というのもタクシー会社の負担で二種免許を取得できることが多いからです。

 

一部負担ではなく全額負担という会社がほとんどなので、自腹で払う必要はありません。タクシー業界が未経験でも参入しやすい理由の一つは、この免許費用のサポートがあるからと言えます。

 

免許だけでは運転できない地域がある

タクシードライバーになるには二種免許を持っていればOKという所もありますが、実は営業する地域によっては他にも必要となる資格があります。それは「地理試験に合格すること」です。どういうことかというと、東京と神奈川と大坂の一部の地域でタクシードライバーをするためには、地理に対する一定の知識がないといけないので試験に合格しないといけないのです。

 

大阪の場合は「大阪市、堺市(美原区を除く)、豊中市、泉大津市、高槻市、守口市、和泉市、箕面市、門真市、東大阪市、島本町、忠岡町、池田市、摂津市、八尾市、茨木市、吹田市、高石市」が対象です。地理試験は都道府県のタクシーセンターというところで実施されます。

 

大阪タクシーセンターの公式HP(http://www.osaka-tc.or.jp/)で詳細な情報を確認できます。地理試験では暗記力がカギとなります。過去問もありますし何回も試験は実施されているので、気軽に挑戦できます。

 

ちなみにタクシー会社の中には入社後に専門の学校に会社負担で通わせてくれるところもありますので、事前に会社側に確認するようにオススメします。タクシー運転手として大阪で活躍するために必要な免許は第二種免許です。そして地域によって地理試験の合格も必要です。これらを負担なくスムーズに取得できる会社を選ぶようにしましょう。

 

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